iPhoneの追跡通知について知っておくべきこと

AppleのAirTagが2021年に発売されて以来、財布、バッグ、スーツケース、カメラなど、さまざまな持ち物を追跡することが簡単にできるようになりました。タグを取り付ければ、地図上でその位置を確認したり、タグが範囲外になったときにアラートを受け取ったりすることもできます。

これらのガジェットは非常に便利ですが、許可なくアイテムや他人を追跡するために悪用されるのではないかという懸念もあります。そのため、Apple は「トラッキング通知」というストーカー対策機能を作成し、自分のものではないAirTagが近くにある場合にそれを検出できるようにしました。今回は、この通知を有効にする方法と、他人のAirTagと一緒に移動しているのを見つけたときにできることを詳しくご説明します。

iPhoneのトラッキング通知とは何か

トラッキング通知は、iOS 14.5以降を実行しているiPhoneおよびiPadで利用できる非常に優れたプライバシー機能です。

これらの通知は「探す」アプリの一部であり、周囲をスキャンして、AirTagなどの未知の「探す」対応デバイスがあなたの動きを追跡したり、ストーカーしたりするために使用される可能性がある場合に警告します。

たとえば、誰かがAirTagをあなたのバッグに入れて、知らないうちにあなたのことを追跡する可能性があります。これを防ぐために、Appleはトラッキング通知機能を作成しました。この機能は、「探す」対応デバイスがあなたと一緒に移動していて、誰かがあなたの動きを監視しようとしている場合に警告します。

これらの通知には通常、名前とデバイスのシリアル番号が表示され、詳細を確認したり、サウンドを再生したり、無効にしたりするためのオプションも提供されます。

iPhoneでトラッキング通知をオン/オフにする方法

このトラッキング通知機能がiPhoneでデフォルトで有効になっていない場合は、次の手順に従ってオンにする必要があります。

ステップ 1. 設定を開いて通知に移動します。

ステップ 2. トラッキング通知セクションまで下にスクロールしてタップします。

ステップ 3. 通知を許可を有効にします。

ヒント: [探す] > [自分] > [トラッキング通知をカスタマイズ]で開くこともできます。

通知を受信できるように、iPhoneの機内モードがオフになっていることを確認してください。

何らかの理由でトラッキング通知をオンにしたままにしたくない場合は、[設定] > [通知] > [追跡通知]で無効にし、[通知を許可]をオフにすることができます。

追加のヒント: 「AirTagがあなたと一緒に移動しています」という通知を受け取ったときの対処法

あなたの近くに、あなたのものではないAirTagがあり、それが長期間そばにある場合、Appleデバイスに「AirTag があなたと一緒に移動しています」という通知が届きます。

これはいくつかのことを意味している可能性があります。AirTag付きのアイテムを借りた、AirTag付きの紛失したアイテムの近くにいる、または誰かがあなたの持ち物にAirTagを入れたなどです。このメッセージが表示された場合の対処法について順を追ってご説明します。

• 「AirTagがあなたと一緒に移動しています」というポップアップが表示されたら、その通知をクリックしてから[続行]をクリックします。



• 近くにあるAirTagの場所がわからない場合は、[サウンドを再生]をクリックしてサウンドを再生し、AirTagの位置を特定します。



• AirTagが、誰かから持ち帰ったり借りたりしたアイテムに取り付けられていて、すでにそのことがわかっている場合は、[追跡通知を一時停止]をクリックして1日無効にします。そのアイテムがファミリー共有グループのメンバーまたは友人からのものである場合は、アイテム安全アラートを無効にすることができます。



• AirTagについてわからない場合は、[このAirTagについて学ぶ]をクリックし、シリアル番号を確認して、紛失としてマークされているかどうかを確認します。紛失としてマークされている場合は、所有者に連絡するための手順を見つけることができます。
• 不明なAirTagが紛失モードになっていない場合は、[AirTagを無効にする]をクリックし、手順に従って位置の追跡を停止します。最後にバッテリーを取り外して完全にオフにします。



• Appleは、不明なAirTagを見つけた場合、警察に通報して支援を求めることも推奨しています。

著者の評価

一般的に、AirTagが手元にある限り、自宅やよく訪れる場所への移動など、ある場所から別の場所に移動するときに、不明なAirTagに関する警告が表示されます。

Appleの説明によると、この警告が表示されてもAirTagの位置が見つからない場合は、AirTagが手元にない可能性があります。ただし、古い通知を使用してサウンドを再生しようとすると、プライバシー機能によってAirTagが隠されてしまう可能性があります。

すべてのAirTagにはBluetooth識別子がリンクされていますが、この識別子は定期的に変更されるようにプログラムされています。そのため、AirTagが一晩中手元にあった場合、朝に通知が表示されるまでに識別子が変更され、サウンドを再生して見つけるのが難しくなる可能性があります。

この場合、AppleはAirTagが手元にないことを確認するために持ち物をすべて確認するか、日中に動き回ったときに別の警告が表示されるかどうかを待つことを推奨しています。

また、AirTagは所有者から3日間離れると、定期的に音を発し始めることも覚えておいてください。これは、もう1つの追跡防止機能です。そのため、AirTagを所持していると定期的にビープ音が鳴り続けるようになるので、隠し続けることは難しくなります。

重要なポイント

結論として、iPhoneの追跡通知は、AirTagなどの「探す」デバイスの潜在的な悪用からプライバシーを保護するために役立つ優れたプライバシー機能です。

警戒を怠らず、不明なデバイスに関するアラートへの対応方法を知っておくことで、同意なしに他人から位置情報を追跡されないようにすることができます。この機能は、重要なセキュリティ層を追加し、個人のプライバシーと心の平穏を管理するために役立ちます。