ルート証明書とは?ルート証明書の詳細を詳しく解説
ルート証明書は、インターネットセキュリティにおいて重要な役割を果たしており、デバイス、ブラウザ、サーバー、そして最終的にはビジネス間の通信を保護するために不可欠です。ルート証明書についてお知りになりたいなら、このガイドをぜひご利用ください。
このガイドでは、ルート証明書について知っておくべきことをすべて説明します。それでは、では、早速始めましょう。
Part 1 :ルート証明書とは?
ルート証明書は、本質的に、信頼された認証局(CA)によって発行されるデジタル証明書で、お使いのデバイスでアクセスするソフトウェアやウェブサイトの認証に使用されます。ルート証明書は通常、ウェブブラウザやオペレーティングシステムに事前にインストールされており、ウェブサイトにアクセスしたりソフトウェアを使用したりするたびに、ブラウザやオペレーティングシステムは、そのサイトが提供する証明書とプリインストールされている証明書を照合します。
もし、ウェブサイトやソフトウェアが提供する証明書がブラウザやオペレーティングシステムによって検証されれば、認証が成功し、信頼が確立されます。証明書を検証できない場合、接続が構築できなかったり、接続に関する警告が表示されたりします。
Part 2 :中間証明書とは?
中間証明書とは、その名の通り、信頼できる認証局に代わって中間CAが発行する証明書です。この中間認証局は、エンドユーザー(デバイス、オペレーティングシステム、ウェブブラウザ)と信頼できるルート認証局(CA)の間に位置します。中間認証局は、信頼された認証局に代わって、エンドユーザに中間証明書を発行します。
信頼されるCAになるには、必要な資格をいくつか満たす必要があるので、最初の時中間CAからスタートすることが一般的です。
必要な資格を取得し、信頼されると認められた場合、中間CAはその中間証明書を自身のルート証明書に置き換え、独立した認証局となります。
Part 3 :ルートチェーンとは?
ルートチェーンは、ルート認証局(CA)、中間CA、エンドデバイスの間でルート証明書がどのように発行されるかを表示したものです。階層型信頼モデルとも呼ばれ、各層の役割をトップからボトムまで示しています。本質的には、3層のチェーンです。
ルートチェーンの最上位はエンド・エンティティ(ウェブサイト、デバイス、オペレーティング・システム)です。このレイヤーは証明書を発行せず、CAや中間CAから証明書を受け取ります。 これらのレイヤから受け取った証明書を検証し、認証された場合には信頼が確立されます。
第2位は中間認証局で、他の中間CAや直接エンドエンティティに証明書を発行します。 しかし、自身のルート証明書を生成するのではなく、ルート認証局から証明書を受け取ります。
一番下にあるのがルート認証局です。この信頼された機関は、中間CAやエンドエンティティ(ウェブサイト、デバイス、オペレーティングシステム)に証明書を発行します。
実際には、複数の中間CAが存在し、相互に証明書を交換することができます。また、中間CAが存在しない場合もあります。この場合、ルート証明書はルート認証局によって直接エンティティに発行されます。これが「シングルルート」と呼ばれるものです。
Part 4 :ルート証明書と中間証明書の比較一覧
ルート証明書と中間証明書の違いには以下の点があります。
● ルート証明書は、ルート認証局によってエンドエンティティに直接発行されますが、中間証明書は中間CAによってエンドエンティティに発行されます。
● ルート認証局は、主要なブラウザやオペレーティングシステムにおいて、信頼されたルート証明書ストアを持っています。一方、中間CAはこれらのブラウザやオペレーティングシステムに信頼ストアを持っていません。そのため、ルート証明書は中間証明書よりもはるかに高いレベルの信頼を得ています。
● ルート証明書の有効期間は約25年と非常に長いのに対し、中間証明書の有効期間はそれより短いです。つまり、ルート証明書の有効期限が近い場合、中間証明書の有効期間はさらに短くなり、複雑さが増します。
● 中間証明書はルート認証局に大きく依存しています。ルート認証局が閉じられると、中間証明書は存在しなくなります。
Part 5 :Androidでルート証明書をインストールする方法
時には、テストを実施したり、信頼するウェブサイトを確認したりする目的で、Androidデバイスにルート証明書をインストールする必要な場合があります。
Androidにルート証明書をインストールすると、そのAndroidデバイスはエンティティによって発行された証明書を自動的に信頼するようになります。CAから発行されていない証明書をインストールすると、デバイスがマルウェアの攻撃を受けやすくなる可能性があることに注意することが重要です。
以下は、Androidでルート証明書をインストールする手順を紹介しています。ただし、Androidのバージョンやモデルによって異なる場合があります。
- Step 1.ルート証明書をAndroidデバイスにダウンロードした後、「設定」 >「 セキュリティ」 > 「暗号化と資格情報」に進み、「証明書をインストール」オプションを選択します。
- Step 2.次に「CA証明書」ボタンをクリックすると、すぐにGoogleから警告が表示されます。
- Step 3.「それでもインストール」をクリックし、インストールするルート証明書を選択します。選択すると、自動的にAndroidにインストールされます。
- Step 4.続いて表示されるプロンプトで「OK」をタップして、操作を確認します。
ただし、この証明書はユーザー証明書ストアにインストールされ、システム証明書ストアにはインストールされません。システム証明書ストアにインストールするには、Androidデバイスをroot化する必要があります。
Part 6 :複数のデバイスで証明書を管理してセキュリティを保護する方法
企業内の複数のデバイスを管理してセキュリティを保護することは、非常に複雑な作業です。特に、複数のデバイスが分散して存在する場合、技術チームがルート証明書などのセキュリティソリューションを展開および管理するのは困難です。
そこで、AirDroid Businessのような優れた法人向けモバイルデバイス管理(MDM)ツールが、企業内の複数のデバイスで証明書を管理および追加するのに役立ちます。
以下は、AirDroid Businessを使用してAndroidスマートフォンに証明書を追加する方法です。
- Step 1.AirDroidの管理コンソールにログインし、ダッシュボードの「ポリシーとKiosk」セクションに進み、「ポリシーとKiosk構成ファイル」をクリックして、「+構成ファイルを作成」をクリックするだけで新しいポリシーを作成します。
- Step 2.次に「CA証明書」ボタンをクリックすると、Googleから警告が表示されます。
- Step 3.「一般設定」をクリックし、「資格情報設定」セクションを見つけます。ここで、「資格情報設定」ポリシーを構成できます。
- Step 4.その後、右上にある「保存」ボタンをクリックします。
- Step 5.ポリシーを適用した後、以下のように対象デバイスでアプリケーションの結果を確認します。
まとめ
以上です! ルート証明書と、ウェブサイトやデバイスのセキュリティ保護におけるその役割について、ある程度ご理解いただけたと思います。企業として、ビジネス向けのMDMを使用してデバイス全体の証明書を適切に管理し、機密データやその他の情報が常に不正アクセスから保護されるようにする必要があります。
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