MSPとは?どうやって選べばいいの?
MSP、もしくはマネージドサービスプロバイダーとは、今日のビジネスやITの需要に対する戦略的で効果的なソリューションです。MSPは幅広いITサービスをクライアントに提供しており、複数年もしくは単年といった期間にわたって長期的なパートナーシップを確立します。
MSPはまた、継続的なサービスを通じて繰り返し収入を得ます。どのような種類もしくは形態であれ、現代のビジネスは特定のニーズに応じたMSPの助けを借りることができますが、これらのプロバイダーは多くの場合小規模から中規模の企業にあわせています。というのも、それらの企業は人手不足だったり、そもそも自社にITスタッフを全く持っていなかったりするからです。
1 MSPとは?
MSP(マネージド・サービス・プロバイダー)は、外部委託されたサードパーティの企業で、保守や監視、また他の企業(クライアント)の役割など、日常的な継続するタスクを担います。契約がクライアントとプロバイダーを結びつけ、標準化されたサービス基準の同意を伴います。このSLAが提供されるサービスの見込みや品質の尺度を詳しく決定します。
MSPは多くの場合、ITインフラに関するオフサイトのサポートを行い、そのなかにはネットワークの監視やセキュリティ、接続の意地などが含まれます。MSPはまた、ビジネス機能の包括的なマネジメントを含め企業に対して数多くのサービスを提供します。そのなかには、サプライチェーンや需要、給与支払いマネジメントなどの監視や、技術のあるアジャイルで臨時な労働力の継続的な機能の監督なども含まれます。
MSPは事業に最適なツールやテクノロジーに関して有益なアドバイスやコンサルティングを行ってくれます。また、特定の目的や目標、ニーズにあわせてカスタマイズされたプログラムも提供できます。さらにはプログラムの実行やこれらの重要な機能の日常的なメンテナンスや操作をマネジメントもします。
2 マネージドサービスプロバイダーの役割
ITスキルへのやむことがない需要の高まりにもかかわらず供給が限定的であることから、MSPは顧客の規模拡大を支援し、人員を訓練したり増員したりする必要なしに新しい分野へ参入するのにあわせて価値あるサポートを提供することもできます。
マネージドサービスプロバイダーはまた、必要となるテクノロジーのさまざまな領域で各分野に特化したスキルを提供することもできます。さらに、MSPは潜在的なソリューションを見つけたり困難を解決したりすることに関して、様々な状況での経験を積んでいることも多いです。
マネージドサービスプロバイダーはクライアントのITライフサイクルのさまざまなステージで助けになってくれます。たとえば、
- ● ITの操作、セキュリティの保持、ネットワーク監視
- ● ITプログラムやポリシーの作成
- ● 可能なITソリューションの評価
- ● ITソリューションの実装
MSPはなにをするのか?
MSPが提供するもっとも一般的なサービスは以下のとおりです。
- ● リモートモニタリングとマネジメント (RMM)
- ● ヘルプデスクによるサポート
- ● データのバックアップと災害からの復帰(BDR)
- ● ネットワーク・セキュリティとサイバーセキュリティ
- ● ITコンサルティングとプランニング
- ● 設定の最適化とマネジメント
- ● 契約マネジメント
- ● ハードウェアの修理
- ● ITインフラやユーザーのアクセスアカウントのマネジメント
- ● アプリケーションやネットワークのマネジメントもしくは監視
- ● リスクマネジメントとコンプライアンス
- ● ソフトウェアのインストール、パッチの適用、アップデート
- ● スタッフ向けのテクニカルサポート
モバイル端末マネジメント (MDM)のためのデータシート
モバイル端末をマネジメントするよりよいソリューションをお探しであれば、MDM向けのワタシたちのデータシートをぜひ御覧ください。組織のニーズに応じた最良の選択をお助けする詳しい情報が満載です。
3 MSPと協力する利点
最良のMSPはさまざまな規模の企業や組織にたくさんの利点を提供します。以下に紹介するのは、信頼のおける品質の保証されたマネージドサービスプロバイダーとパートナー契約をすれば享受することができるすぐれた利点の一部です。
1 コスト効率の良さ
新しく従業員を雇用してトレーニングしたり、ハードウェアを購入したりすることは非常に高く付くことがあります。MSPと仕事をすれば、負荷的なトレーニング費用や資本の必要がなくなり、月ごとに明確なコストを確保することができます。
2 24時間の監視とサポート
MSPにおいてはアベイラビリティが問題になることは決して有りません。なぜなら、24時間毎日の監視とサポートを提供してくれるからです。最も必要なときにはいつでも誰かがついていてくれるという心の安定が保証されます。
3 スケーラビリティと柔軟性
システムは時の経過に伴うテクノロジーのニーズの変化にしたがってスケールを変化できなければいけません。MSPは高度にスケール可能で柔軟であり、変化に対してリアルタイムに反応しますから、システムのダウンタイムが問題になることは決して有りません。MSPはまた、より高度なサービスも提供してくれます。たとえば報告、プロアクティヴな監視など、パートナーシップを最大限に有効活用できます。
4 熟練と専門特化
新たなテクノロジーが登場するたびに、新しい問題も登場します。そんなとき、社内チームは必ずしも問題解決のための経験や知識があるとは限りません。MSPと仕事をするもっとも大きな利点は、月額固定でITのエキスパートチームを雇用することができるという点です。
5 データのバックアップと災害からの復帰
すぐれたMSPはあなたのデータを保護し、破壊的な事象が発生した場合も事業が復帰できるようにしてくれます。こうした一貫したバックアップのおかげで、組織にとって不可欠なあらゆる情報を失わずにすむのです。
マネージドサービスプロバイダーは単一のニッチなサービスに対応することも、企業のIT部門全体を完全に置き換えることもできます。
4 MSPとパートナーシップを結ぶべきなのはどんな人?
MSPとパートナーシップを結ぶことで、企業や組織は負担を大幅に軽減し、重要な事業目標に集中できるようになります。しかし、そもそもどんな事業者がこうしたプロバイダーと仕事をするべきなのでしょうか。以下のような課題やニーズを抱える事業者は、マネージドサービスプロバイダーと契約することを検討するべきでしょう。
専門知識のある社員が少ない企業
もし自社のITチームが現在のビジネスの要求についていくことに忙殺され、あるいはついていけなくなっている場合、MSPと契約することを考慮に入れるべきタイミングだと言えるでしょう。
常時監視を必要とする企業
古くなってしまったセキュリティシステムは事業やそのクライアントを深刻なリスクに晒してしまうかもしれません。信頼のおけるMSPは、常時監視、アンチウィルスソフトウェア、ファイアーウォール保護、複数段階人称、強力なパスワードポリシー、そして従業員むけのサイバーセキュリティ教育など、芸術の域に達したセキュリティ機能を提供します。
コンスタントな成長を目指す企業
コンスタントで勢いのある成長には、ITに関するニーズも歩みをあわせるべきです。MSPは、あなたの企業の変化しつづけるニーズに寄り添ったスケール可能なソリューションを提供します。
IT関連の保守コストを抑えたい企業
IT関連の保守は安いものでは有りませんが、MSPの助けを借りれば、社内コストを大幅に、 最大40パーセントカットすることができます。
5 マネージドサービスプロバイダーを選ぶ方法
ITニーズを評価し、MSPへのニーズに合わせたもっとも適したパートナーを見つけるためのポイントをご紹介します。
• 専門性と経験
社内チーム以上の専門技術と経験を持っていたり、また専門的なITベンダーへのアクセスを持つMSPを選びましょう。最良のMSPは複数の産業を横断した経験を積んでおり力強いリファレンスを持っていますし、さまざまなシチュエーションに秀でています。
• 提供するサービスの幅広さ
高名なMSPは非常に幅広いサービスを提供しています。必要なものすべてを提供するMSPを選ぶようにしましょう。タスクや責任をアウトソースしなくてもよくなります。また、事業に合わせて成長してくれるMSPと仕事をすることをおすすめします。
• サービス水準合意(SLAs)と応答時間
SLAは合意に関わる当事者間の間の責任の輪郭を示し、一定の物事について保証します。また、SLAはサービスのアップタイムやオープンチケットに対して保証された応答時間も示すことになります。MSPはあなたの企業が抱える問題やニーズに対して迅速に対応しなければならないのです。
• クライアントからの評価
デュー・デリジェンスはMSPと関わる前に必ず行うべきです。販促情報やウェブサイトをチェックするだけでは絶対に不十分です。なによりもまず、クライアントからの評価をチェックしましょう。それがMSPについて学ぶ最良の方法なのです。
• セキュリティとコンプライアンスの尺度
良いMSPはネットワークが常に安全であり、ハッカーやサイバー犯罪から保護されていることを保証します。MSPのプランがセキュリティたコンプライアンスの尺度を含んでいること、定期的なセキュリティ監視と攻撃に対する試験を行うかどうかを確認しましょう。
6 MDMを提供するMSPを検討するメリットは?
MDM(モバイル端末マネジメント)ソリューションを提供するMSPを検討することは、組織にとっていくつかの大きな利益をもたらすことがあります。
たとえば、
- MDMソリューションは、セキュリティポリシーの適用、暗号化の実施、紛失ないし盗難にあった場合のリモート端末の初期化などによってモバイル端末のセキュリティを強化します。
- MSPは、それがどこにあるかに関わらず、すべてのモバイル端末を中央からマネジメントし監視することができます。これによってマネジメントプロセスを効率化し、大量の端末すべてについて、迅速なアップデートやトラブルシューティング、ポリシーの適用が可能になります。
- MDMに通じたMSPは、あなたの組織が特定のデータ保護規定に適合させるのを助けます。それによって、罰則や法的な問題のリスクを軽減できるのです。
- もしあなたの組織が従業員に私的な端末を業務関係のタスクに用いることを許可する場合、MDMは業務関係のデータを私的なデータから分離し、よりよりセキュリティとプライバシーを確保する助けになります。
以上のように、MDMソリューションを持つMSPはモバイル端末のマネジメントを最適化し、セキュリティを強化し、組織内のITインフラに対してよりよいコントロールと効率を実現するのを助けます。MSPを選ぶ前には、自分の具体的な要件を検討し、MSPの能力を評価し、事業の目標に沿ったパートナーを選ぶようにしましょう。
7 結論
現代のビジネスは固有のITニーズを抱えており、変化しつづけるマーケットやビジネス環境に対応することが求められています。信頼のおけるMSPやマネージドサービスプロバイダーの助けがあれば、小規模から中規模の企業もサイバーセキュリティからITコンサルティング、ネットワークマネジメントほか、幅広いサービスを享受することができます。
MSPと契約することには、分野に特化した専門知識へのアクセスから運営上の効率の工場など、さまざまな利点があります。いろいろな種類の企業もまた、高名なMSPと仕事をすることを検討するべきですが、専門性や経験、そしてセキュリティやコンプライアンスの尺度などといった多様な基準に基づいて注意深く選びましょう。
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